品川シーサイド、オーバルガーデン前にある品川シーサイドイーストタワー歯科の院長の長岡です。
今回は歯周病と全身疾患の話をします。
「たかが歯周病と侮ることなかれ!」です。
昔から歯周病と全身疾患とは関連があるといわれてきましたが、実際のところよくわかっていませんでした。しかし2000年、M.ニューマン氏(米国歯周病学会前会長)が、重度の歯周病患者では普通の人より心疾患で約2.8倍、早産は7.5倍のリスクがあると発表したことをきっかけに、アメリカでは歯科医院での歯周病予防のための定期チェックが推奨されるようになりました。
心臓外科医の間では、以前から重度の歯周病にかかっている患者の手術は危険だといわれていました。最近、手術時に冠動脈の一部をとって調べたところ、4人に1人の割合で歯周病菌が見つかったと報告されています。また動脈硬化を起こしている血管や心臓の内部の弁付近にも歯周病菌が発見されています。
そのメカニズムは、歯周組織を破壊して体内に入り込んだ歯周病菌が血流に乗って心臓まで到着し、血管や心臓の弁などに付着して疾患を誘発すると言われています。
日本では研究はまだこれからですが、世界的に歯周病と全身疾患の関わりについての研究が進み、その成果が明らかにされつつあります。
このように歯周病が全身に悪影響をもたらすリスクを下げるためには、歯科医院において、定期的に,歯石を取るためにスケーリングを行ったり、バイオフィルムを取り除くためにPMTCを行うことが重要です。当院では、歯科衛生士による、個人個人に必要なメンテナンスプログラムに基づいて口腔内の管理をしております。健康管理のために、口の中の管理も重要です。健康維持のために、歯が痛くなくても当院の受診をお勧めします。
歯周病と全身疾患
やさしく痛くない品川の歯医者|品川シーサイドイーストタワー歯科 品川シーサイド駅 1分
日付: 2010年1月14日 カテゴリ:予防