こんにちは。品川シーサイドイーストタワー歯科の歯科医師、大森です。

今日顎の関節の病気『顎関節症』についてお話したいと思います。

顎関節は耳の前にある、頭と下顎の骨を繋ぐ関節です。
この関節は他の手や足と違い、回転運動だけでなく前後へ滑走できる全身のなかでも特殊な関節となります。
複雑な動きをする分、周囲の筋肉や靭帯、関節内の円板が痛みを伴ってしまう事があります。
全身的に他の病気がなく、顎だけに症状が現れてしまったものを『顎関節症』と呼びます。
特に顎関節周辺の筋肉の炎症、つまり筋肉痛が原因であることが多いとされています。
また、筋肉痛は、咬み合わせが悪いため咬む力が一部に集中してしまったり、歯ぎしりくいしばり等のクセなどが原因と考えられています。

また顎の周辺の筋肉は、頭から首にかけて分布しているため、肩こりや頭痛として症状が現れる事があります。

手足の筋肉痛の場合、安静を保つことで症状は軽減してきますが、顎の筋肉の場合、食べたり話したりする関係上、安静を保つことは難しいです。
顎関節症が治りにくいとされている原因の一つとなっています。
治療法としては、咬み合わせの調整、夜間の治療用マウスピースの使用、薬物療法などさまざまです。

顎の痛みでお悩みの方は、是非一度診察に来てみませんか？