セレック | 品川シーサイドイーストタワー歯科

品川シーサイドにある、オーバルガーデンに面した歯科医院の品川シーサイドイーストタワー歯科です。
本日は虫歯の治療の中で、比較的小さな虫歯の治療法の一つを紹介します。
歯を部分的に削って詰める処置を”インレー”と言います。
保険の場合、銀が主成分の金属で詰めます。保険適応ということで、ローコストで治療ができます。当面の機能回復ということでは、非常に良い治療方法だと思います。しかし、口腔内の環境や、咬合力、削った大きさなどにより、しみる感じが長く続いたり（場合によっては神経が悪くなったり）、２次カリエスといって、治療した部位の周囲から再度虫歯になりやすいという欠点があります。これは、銀という金属を用いて詰め物を作る、製造過程における適合精度の悪さや、金属の熱伝導の良さ、唾液が常にある口腔内という環境における金属の劣化によるところが大きくある程度やむ負えない部分です。
そういった不具合を少なくする目的で、自費診療においては、金を使ったものや（熱伝導の点ではこれも不利ですが・・・）、セラミックを用いたものがあります。
歯科医の視点から見ても、それらはセットするときの適合性や、経過を追って行った時の残存率も非常に良いのですが、6万円～７万円と高価なため、すべての患者さまに行っていただける治療ではありませんでした。
そこで本日のタイトルの”セレック”の登場です。
技工士の方が手作業で作る金や、セラミックの詰めものと比較すると適合精度には若干不利な部分はあります（日本の技工士さんの技術は世界一ですから）。それでも保険の金属より、すぐれた接着材を用いれるので、その点のリスクは保険のものより低くなります。また、材質自体はセラミックであり、金属と比べて熱の伝導が悪く、虫歯が深かった場合でも、しみにくいという利点があります。見た目の審美性も、保険の金属の詰めものに比べれば目立ちません（もちろん技工士が作るセラミックのものと比較すると詰めていることがわかる程度のものですが・・・）
何よりも患者様にとってのメリットは、歯型を機械に読み込んで、コンピューター上で設計（CAD)、機械で自動制作（CAM)ということで人件費がかかりにくい分、１歯の詰めもので、およそ2万6千円～3万円の低価格で保険の治療よりずっと優れた物を手に入れられることです。
機械でセラミックのブロックを削りだして作成する特性上、形態・大きさによっては適応しない症例もあります（詳しくは担当医に聞いてください）しかし、従来ならば、予後不良は予測できてもコスト的に保険のものしか・・・というところによりよい治療ができるものだと、今後の普及に私も大いに期待している治療方法です。

（左記はメーカーのリーフレットより抜粋になります）

やさしく痛くない品川の歯医者｜品川シーサイドイーストタワー歯科品川シーサイド駅 1分

日付： 2009年2月4日カテゴリ：セレック, 治療について

カテゴリ: セレック

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